AEDのレンタルサービス5つを徹底比較!

AEDのレンタルサービス5つを徹底比較!

駅や各種公共施設などに設置されているAED。

現在は小学校・中学校・市区町村などで講習が開かれていることもあり、使い方を知っている方も多いのではないでしょうか。近年は一般企業や各種民間の施設にも設置されることが増えましたが、実際に設置する際に、どのような企業に依頼すればいいのでしょうか。

そこで今回はAEDの概要からレンタルサービスを提供している各社の特徴までご紹介します。

 

AEDの必要性

AEDは「自動体外式除細動器」の略称であり、救命処置用の電気ショックを与える医療機器です。

AEDの設置を求められる施設、設置を推奨される施設は厚生労働省により明示されています。駅や空港、学校、市役所など公共施設の他、商業施設や会社、作業場、工場、アパートでも目にすることが増えました。各所で目にするAEDですが、実際にはその必要性があまり知られていないのが現状です。

まずは、病院外で起こる「心肺停止」「心臓突然死」から、AEDの重要性をおさらいします。総務省消防庁の調べによると、平成29年における「心臓に原因がある心肺停止」による傷病者数は75,109人を記録しており、同年の交通事故死者数の3,694人の17倍以上に上ります。さらに、心臓病による死亡者数は年間7万人と、日本人の死亡原因の第2位となっています。

次に、心肺停止の現場の目撃者数は25,563人ですが、そのうち心肺蘇生(心臓マッサージ)実施者数は14,354人、微細動に陥った心臓に電気ショックを与えるAED使用者数に至っては1,204人と、全目撃者数の4.7%に留まります。そして、心停止後の蘇生処置が1分遅れるごとに、救命率が7~10%低下することも分かっています。心臓が微振動を起こしている不整脈状況では、停止後5分以内の電気ショックが必要とされ、一刻も早い電気ショックで救命率が高まることも明らかにされています。

しかし、救急車の現場到着時間は全国平均で8.5分であり、救急隊の到着を待っていては救命が困難になります。このように、心肺停止はその1分1秒が生死を分ける危険な状態です。こうした理由を知ると、救急隊の到着までAEDを使用すべき必要性が理解できるでしょう。

 

AEDのレンタル、リース、購入を比較

AED本体の導入方法は、大きく分けて3つあります。レンタル・リース・購入(買取)です。

ここでは、それぞれの導入方法について、サービスの概要や費用目安、メリット、デメリットをご紹介します。

 

レンタル

まず、AEDをレンタルする場合です。一般的に月額支払いが可能なレンタルを選択するケースが多く見られます。ただし、メーカー・機種により付帯するサービスは異なります。自社に必要なサービスを受けられるか、必要な機能が搭載されているか、機能や料金・補償金と併せて、契約時に確認してみましょう。 

サービスの例として、使用期限が近付くと消耗品が送られてくる消耗品管理サービス、本体の異常発生時にセンターから連絡が入るサービス、定期的な点検サービスなどがあります。なお、天災や盗難など、万が一のトラブルへの補償も用意されています。レンタル費用の目安としては、1万円前後で3日以上からの条件が多いようです。 

AEDをレンタルするメリットは、1週間や1ヶ月など短期間でもAEDを利用できることです。レンタル期間中はメンテナンスや修理対応のサービスが付いていることも多いほか、費用面では故障時の修理費用や消耗品などの諸経費が含まれるなど、単年度ごとの予算を立てやすくなります。また、会社で利用する場合、資産ではないため経費処理も簡単です。 

一方で短期間利用をベースにしている分、リースと比較すると月々の支払費用が割高になります。特に契約延長時にその傾向が見られます。さらに、5年以上など長期間の累積費用においては、購入の場合よりも支払総額が高くなりがちです。コストを抑えて導入したい、短期間の利用を検討している、メンテナンスへのコストを抑えたい、自社にマッチするサービスを吟味したい場合はレンタルがおすすめでしょう。

 

リース

次に、月額払いができるリースもよく利用される形式です。リース製品であっても、レンタル同様、様々なサービスを付加できるケースがあります。特にリースは動産総合保険が付き、天災や盗難に関して補償されるケースが多く見られます。 

リース料金は、ユーザー(購入者)が製品の購入金額を決めたうえで、リース会社が「リース料率」を上乗せして、毎月の支払料金が決まります。安価な製品であれば、月額3,000円程度から利用できるようです。AEDをリースで導入するメリットとしては、以下のような利点があります。

まず費用面においては購入と比較して、初期費用を少なく抑えられます。月額支払ができるため、年度ごとの予算を立てやすいことがメリットです。また、資産計上が不要なため、経費処理が簡単です。メンテナンスサービスが付帯していれば、導入後の運用コストを抑えることも可能となります。

対してデメリットは、法人でなければ契約不可のケースが多いことです。総支払額については、購入と比較して若干割高になることもあります。リース料率など、月額支払手数料が上乗せされるからです。AEDのリースは、初期費用を抑えたい場合におすすめといえるでしょう。

 

購入

最後にAEDを購入する場合のメリット・デメリットをご紹介します。

AEDを購入するメリットは、先にご紹介したレンタルやリースと比較して、総支払額が安くなることです。消耗品をAED本体とセットで購入できれば、イニシャルコストだけで済みます。ランニングコストをかけることなく、AEDを設置できるのです。

一方で、AEDを購入した際のデメリットは、点検担当者の負荷が比較的大きくなることです。というのも、AEDに必要な消耗品には有効期限があるためです。これらの期限を管理する他にも、動作・インジケータの確認などを行うことで、使用できない状態を回避しなければなりません。 

さらに、消耗品を交換しなければAEDは使用できません。消耗品の交換には救命使用後の交換と、有効期限に基づく定期交換があります。例えば、電極パッドは2年に1度、バッテリーであれば4年に1度の交換が必要です。この他の消耗品として、AEDのキャリングケースや人工呼吸用のマスクなどがあります。そのため、年度ごとに消耗品の予算も確保しなければなりません。本体の会計処理には資産計上が必要です。そのため、煩雑な処理が発生することをあらかじめ念頭に置いておくようにしましょう。

このように、総支払額を抑えたい場合にはAEDの購入がおすすめです。レンタルやリースと比較して、購入時に内容をチェックしてみましょう。

 

AEDのレンタルサービス5つを徹底比較!

さて、ここまでAEDの概要や各種提供方法による違いについてご紹介してきました。

では実際に、AEDのレンタルサービスを提供する会社ごとの違いをチェックしていきましょう。

  

セコム

総合セキュリティサービスで有名なセコムでは、2種類のレンタルサービスを用意しています。「セコムAEDパッケージサービス」と、オンラインによる管理システムがついた「セコムAEDオンラインパッケージサービス」です。

まず、「セコムAEDパッケージサービス」では、AED開発のパイオニアである、日本ストライカー株式会社製のAEDをレンタルできます。小型軽量のため置き場所に困らない「AED 450P」や、音声がはっきり聞き取れるクリアボイスに加え、英語切り替えも可能な「AED CR2」などが用意されています。また、セコムAEDオンラインパッケージサービスでは、AEDでは唯一の国産メーカー、日本光電株式会社のAEDもレンタルできます。

いずれのサービス・製品も、保証金が必要です。レンタル契約期間は5年間で、最長契約期間は耐用年数に準じた8年となっています。展示場や建設現場でも導入できる短期間利用プランもあります。

 

アルソック

アルソックでは、2つの製品から選択するレンタルプランを用意しています。シェーバー・オーディオなどで知られるフィリップ社の製品です。

小型軽量かつ、直感的な操作デザインで初めての方でも安心して使用できる「ハートスタート HS1」、丈夫な造りで使用する天候・環境を選ばない「ハートスタート FRx」などが用意されています。契約期間は5年間で、希望により延長が可能です。アルソックでも定期交換が必要な消耗品を交換時期に届けてもらうことができます。また、救急使用の際も交換品を無償で送ってもらえます。レンタル期間中にAEDが破損などした際には、保管上の過失がなければ無償で代替機を届けてくれるので、万が一の場合にも安心です。

 

AEDレンタルサービス

AEDレンタルサービスは、AEDに特価したレンタル・リースを提供する会社です。

マラソン大会や工事現場などでの利用に向く、一日単位の使用から数か月の提供、5年以上の長期レンタルなども提供しています。また、近頃はリモート点検も開始しています。提供するレンタル機器は音声ガイド機能が付いた小型のものや、カラーイラストガイドが付いたものまでさまざまです。どの機器も成人・小児の切り替えがワンタッチでできるため、状況に合わせて手軽に利用できます。

 

サニクリーン

サニクリーンはダストコントロールや家庭・法人向けお掃除サービス、アクアサービスなどを提供する企業です。

そんなサニクリーンでもAEDレンタルサービスを提供しており、簡単な操作性で負担なく利用できる機器を用意しています。機器には初めての方でも分かりやすく使いやすいオムロン社製のAEDを利用しており、電極パッドとバッテリー(除細動パッドパック)の無償交換も実施しています。

また、サニクリーンが定期点検のサポートも実施してくれるので、自社での管理工数も削減でき

 

フクダ電子

フクダ電子は高度医療・診療所・クリニックなどの医療機能の強化に加え、採択医療や地域医療の向上のため、さまざまな医療機器を製造・販売している企業です。

フクダ電子のAEDはリース・レンタルなどのプランで利用可能で、初期費用やランニングコストを抑えながら導入するのに最適です。また、心肺蘇生コーチング機能付の機器を含む全ての機種がレンタル可能です。各種交換作業やサポート体制も充実しているので、管理・運用の手間なく活用できるでしょう。

 

AEDのメンテナンス

AEDの導入後にはメンテナンスが欠かせません。メンテナンスは、救命の場面で確実に使用するために必要なプロセスです。ここでは、定期的な点検と耐用年数の2点をご紹介します。

 

定期的な点検

AEDを導入したら定期的な点検が必要です。救命用の機器として、必用なときに確実に使用できるよう日常的に点検を行います。

まずは、点検担当者を決めましょう。企業や店舗において誰が担当するのかが曖昧では、点検作業がうやむやになってしまいます。担当者を引き継ぐ際には、AEDの点検の重要性もしっかり伝えることが大切です。 

次に、具体的な点検の方法です。動作確認用のステータスインジケーターランプの色を確認してください。ランプの色で異常の有無が分かります。点検のために電源を入れたり、ふたを開けて中身を確認したりする必要はありません。基本的にAEDにはセルフチェックを行う機能が搭載されており、毎日自動で点検が行われています。セルフチェックで異常があれば、インジケーターランプやブザー音で異常を知らせる仕組みです。電極パッドやバッテリーに異常(消耗)が確認されたら、交換してください。点検が終了したら当日の記録をつけておきましょう。次回の点検日は担当者自身で決めます。 

なお、日常的な点検が困難な場合は、AED製造販売会社のサポートサービスを利用する方法もあります。サポート内容は会社ごとに異なり、定期的な点検や異常感知時の通知、電池や電極の交換、メンテナンスなどがあります。導入前には自社に最適なサービス内容か否か確認しておきましょう。

 

耐用年数の確認

定期的な点検を前提に、AEDの耐用年数も確認しましょう。いざというときに耐用年数を過ぎていたら、救命装置としての意味を成しません。AEDの耐用年数は、本体付属の取り扱い説明書や保証書に記載されています。耐用年数は6年~8年のものが多いですが、使用頻度や稼働時間・設置場所により異なります。使用頻度が高い場合は、購入後5年程を経過したら注意してメンテナンスを行ってください。また、AEDの耐用年数と併せ、消耗品の有効期限を確認することをおすすめします。 

先ほどご説明したように、セルフチェックで電極パッドやバッテリーに異常(消耗)が確認されれば交換が必要です。一般的な使用期限は電極パッドが1年半~2年、バッテリーは3年~5年と言われています。特にバッテリーの有効期限は「スタンバイ状態」を前提に表示されているため、一度でも救命使用を行った場合は有効期限まで使用することはできないと考えられています。バッテリー残量は、基本的に外からは判断できません。交換期限の管理を確実に行うためにも、点検と期限の確認を行いましょう。 

なお、心肺蘇生法の国際的ガイドラインの見直しが、5年に1度のサイクルで行われます。日本でもこれに準拠して最新のガイドラインを作成します。導入するAEDが、最新のガイドラインに対応しているかも確認しておくと良いでしょう。

 

まとめ

今回はAEDをテーマに概要や契約形態、レンタルサースごとの違いをご紹介しました。今や多くの施設・企業ではAEDの備えは必須です。心臓疾患は一刻一秒を争うため、もしものときのために必ず完備しておきましょう。

サービス提供各社ごとに、かかるコストや内容、機器の特徴も異なるので、ぜひよく比較したうえで選んでみてください。