【徹底比較!】立体駐車場のメンテナンスは「メーカー系」と「独立系」どちらがいい?

【徹底比較!】立体駐車場のメンテナンスは「メーカー系」と「独立系」どちらがいい?

立体駐車場の管理責任者になった場合、メンテナンス業者と契約や定期点検・修理などを実施する準備が必要です。立体駐車場のメンテナンス業者は「メーカー系」と「独立系」という2グループに大きく分けられますが、どちらと契約すべきか悩んでいる方は多いことでしょう。

この記事では、立体駐車場のメーカー系事業者と独立系事業者の概要および特徴をご紹介します。事業者をタイプ別に紹介しますので、立体駐車場のメンテナンス業者に関して知りたい、比較検討している方は当記事を参考にしてみてください。

 

立体駐車場のメンテナンスは必要?

立体駐車場の保守メンテナンスに関する法的な決まりはなく、メンテナンスの頻度や内容は事業者によって異なります。しかし、立体駐車場のメンテナンスを定期的に実施することで、設備をより長期間維持できる効果が見込めるためおすすめです。

たとえば、機械式の立体駐車場は法定耐用年数が15年となっていますが、定期メンテナンスを継続的に実施することでより長く稼働させられる場合があります。

また、立体駐車場のような建築物のオーナー、管理人または占有者は、建築基準法第8条に基づき、建築物の敷地、構造および建築設備のメンテナンスを定期的に実施することが推奨されています。

メンテナンスは、立体駐車場内における設備破損や事故などを防ぐことにつながります。利用者の満足度も向上することから、一定のコストは掛かるものの、長期的には費用対効果の高い取り組みと言えるでしょう。

なお、立体駐車場のメンテナンス方式は、フルメンテナンス方式とPOG方式に分けられます。フルメンテナンスは日常点検および主要パーツの交換・修繕(ワイヤーおよびケーブルなど)が契約費用に含まれている方式です。

POG(パーツ・オイル・グリス)は日常点検および一部パーツ交換(照明・ヒューズなど)が契約費用に含まれている方式です。

基本的なメンテナンス費用はPOGのほうが安くなっていますが、修繕や主要パーツの交換などは別費用になるという問題があります。

また、故障リスクが低い場合はPOG方式のほうがランニングコストを抑えやすく、長期的に運用する予定がある場合はフルメンテナンス方式の方が安全性を確保しやすいでしょう。

このように、管理している立体駐車場の状況に適したメンテナンス方法を選ぶことで、余分な管理費用を削減できます。

 

立体駐車場のメンテナンス業者の種類

立体駐車場のメンテナンス業者を大きく分類すると、メーカー系と独立系の2種類に分けられます。メンテナンス業者の種類は企業の成り立ちや業務内容などの違いによって分類できるものであり、それぞれメリット・デメリットがあることが特徴です。

ここでは、メーカー系と独立系の違い、おもなメリット・デメリットに関して紹介します。

 

 メーカー系

駐車場のパーツを製造するメーカーの系列企業であり、自社製品に特化しているメンテナンス業者をメーカー系といいます。

メーカー系の事業者は、製造元から修理技術やパーツなどを優先的に供給されているので、自社製品に関するサポート対応が的確であり、部品調達が早いことが強みです。

また、立体駐車場の構造や直し方などはメーカーによって大きく異なるので、安定した修理サービスを受けたい場合はメーカー系業者がおすすめです。自社で製造しているものであれば、エレベーター式や平面往復式といった複雑な構造の立体駐車場でも修理できることがメーカー系の長所であると言えるでしょう。

ただし、メーカー系業者は、駐車設備の開発・製造費をメンテナンス費用で補っていたり、作業内容に応じて下請け企業を活用することがあります。そのため、修理費用の他に経費がかかる分、独立系と比較するとメーカー系の事業者は整備費用が高い傾向があります。

 

 独立系

独立系は、不特定多数のメーカー製品を対象にサポートを行うメンテナンス業者のことです。複数のメーカー系から転職してきた技術者が独立系に所属しているケースが多く、業者ごとに独自の整備技術を備えていることが特徴です。

メーカー系企業で勤務していたエンジニアが多数所属している企業である場合、さまざまなメーカーの立体駐車場を修理できることも独立系の強みでしょう。近年では、タワー方式や多層循環方式といった複雑な構造に対応できる独立系事業者が増えつつあり、依頼者のニーズに合わせて柔軟に対応してもらえます。

一方で、メーカー系と比較するとメンテナンス費用を抑えやすい傾向がありますが、メーカー指定品を調達する際には時間やコストが掛かりやすいという問題もあります。

これは、独立系の事業者がメーカー指定品を調達すること自体は問題なくできるものの、部品の受注や発送などに時間がかかることがおもな理由です。

また、修理対応の質やサービスの内容に関しては企業によって差が生じます。独立系事業者を探す際には、施工実績やサポート内容などに注目し、良質な事業者を探すことが重要です。

 

立体駐車場のメンテナンス業者を比較【メーカー系】

立体駐車場の開発やメンテナンスを行うメーカー系業者は多数存在しており、実際の業務内容は企業によって異なります。

ここでは、メーカー系に分類される立体駐車場のメンテナンス業者を複数ご紹介し、各社の特徴や強みなどを比較していきます。

 

 三菱重工機械システム

三菱重工業の系列企業である三菱重工機械システムは、大手メーカーとしての実績と経験に基づいたメンテナンスサービスを提供している企業です。

おもなサービス内容としては、定期保守点検・緊急対応サービス・長期修繕計画の提案・年度別修繕計画書の提案などが挙げられます。立体駐車場を経営する過程でどの程度修繕費用が必要かを書面で把握できるので、中長期的な経営計画が立てやすいのが魅力です。

また、先進的なセキュリティシステムや電気自動車対応の駐車装置などのリニューアルサービスにも対応しています。立体駐車場の新規建設から保守管理まで、全般的に行えることが特徴です。

三菱重工機械システムが保有する事業拠点のうち、立体駐車場のメンテナンスに対応しているのは東北地方から関西地方までにある5ヶ所の事業所です。同社のサービスに関するお問い合わせは同社ホームページから可能です。

 

 新明和工業

駐車設備の開発・製造や駐車場経営などを行う新明和工業は、設備メーカーとしての実績と経験を活かしたメンテナンスサービスを提供していることが特徴です。

おもなサービス内容としては、定期保守点検や緊急時の修理対応などが挙げられます。自社内でタワー方式や地下方式、平面往復方式など多様な立体駐車場を製造しているので、依頼者のニーズに応じた建築施行からメンテナンスまでを1社で提供できることが強みです。

新明和工業は東京都および大阪府に駐車設備の担当営業所を保有しています。業務内容によって担当営業所が異なっているので、立体駐車場のメンテナンスに関わる要件は、メンテナンス・リニューアル担当の営業所に事前に問い合わせることをおすすめします。

 

 IHI運搬機械

IHI運搬機械は、立体駐車場のメンテナンスやリノベーションなどを行う大手メーカーです。エレベーターパーキングを始めとする多様な立体駐車場を自社開発しており、開発から保守管理までの工程を1社で実施していることが特徴です。

 

メンテナンス面におけるおもなサービス内容としては、契約内容に基づいた保守点検および修理対応・運転指導・リニューアル対応などが挙げられます。立体駐車場の施工管理から保守点検までを自社内で行えることが強みでしょう。

IHI運搬機械は日本各地に事業拠点を保有しており、お問い合わせ内容によって対応部署が異なります。立体駐車場のメンテナンスに関わるお問い合わせは、同社ホームページあるいは電話から可能です。

 

 日成ビルド工業

立体駐車場の開発や建築設計などを行う日成ビルド工業は、立体駐車場の総合メーカーとして高品質なメンテナンスサービスを提供しています。

おもなサービス内容としては、定期保守点検・緊急対応サービス・設備改修・リプレースなどです。リニューアルによるハイルーフ車対応やランニングコストの削減など、幅広いニーズに対応できることが強みであると言えます。

日成ビルド工業は日本各地に事業拠点を保有している企業です。お問い合わせの際にはカスタマーセンターへの電話、あるいは同社ホームページから連絡を行う必要があります。

 

立体駐車場のメンテナンス業者を比較【独立系】

独立系の立体駐車場メンテナンス業者は全国各地に存在し、サービス内容や対応地域なども企業によって異なります。ここでは、独立系メンテナンス業者を複数紹介し、事業概要や特徴などを比較していきます。

 

 日本駐車場メンテナンス

日本駐車場メンテナンスは、多様なメーカーの製品を取り扱う独立系メンテナンス業者です。おもなサービス内容としては、定期保守点検・緊急対応サービス・長期修繕計画の提案などが挙げられます。

独立系メンテナンス業者として、高品質なメンテナンスを適正価格で提供することを目標に掲げています。定期点検から中長期的な保全計画まで、対応できる事業体制が整っていることが特徴です。

日本駐車場メンテナンスは本社がある関西エリアを主体として、沖縄県から北海道までに多数の協力提携会社を保有しています。サービス対応地域は順次拡大中のため、詳細なサポート情報に関しては電話あるいは公式ホームページから直接お問い合わせください。

 

 テクノパーク

テクノパークは、独立系メンテナンス業者であり、リーズナブルで高品質なメンテナンスを提供することを目標に掲げています。おもなサービス内容としては、定期保守点検・緊急対応サービス・修繕計画の提案などが挙げられます。タワー方式やエレベーター式などさまざまな施工実績を持っており、メンテナンス専門業者として高品質、適正価格での修理対応を行えることが特徴です。

テクノパークは兵庫県から宮城県までに8ヶ所の事業拠点を保有しており、おもな対応エリアは近畿圏および首都圏です。日本各地にあるテクノパークの協力会社と連携し、緊急連絡を受けた際には1時間以内に到着することを目指しています。

地域別のより詳細な到着時間に関しては、電話あるいは公式ホームページから直接お問い合わせください。

 

 大芝産業

大芝産業は、機械式駐車場の企画設計から施工管理までを行う独立系メンテナンス業者です。おもなサービス内容としては、定期保守点検・緊急対応サービス・修繕計画の提案などが挙げられます。

機械式駐車場の安全確保とメンテナンス費用削減を両立することを目標として、ニーズに沿った保全計画の提案、実践を企業方針として掲げています。1946年に創業された老舗ならではのネットワークを活用することで、常に高品質のメンテナンスを実施しています。

また、大芝産業は東京都に事業所を保有しており、サービス対応地域は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県です。見積り依頼や不明点などに関しては、電話あるいは大芝産業公式ホームページから直接お問い合わせください。

 

 パークマン

パークマンは、機械式駐車場の点検・修理を行う独立系メンテナンス業者です。おもなサービス内容は、定期保守点検・緊急対応サービス・修繕計画の提案などが挙げられます。

機械式駐車場の使用状況やメーカーに合わせて定期点検を行い、適切なタイミングで修理・修繕計画を行えることが強みです。

パークマンは千葉県と神奈川県に事業所を保有しており、サービス対応地域は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県です。

連絡から60分以内に修理現場に到着できる圏内を対応地域としており、詳細なサービス対応地域は応相談とされています。より詳細な対応情報に関しては、電話あるいはパークマン公式ホームページから直接お問い合わせください。

 

まとめ

この記事では、立体駐車場のメンテナンスについてメーカー系と独立系の違いやおすすめの業者についてご紹介しました。立体駐車場のメンテナンスを行う際には、導入している設備と予算に応じて依頼する企業を選ぶことをおすすめします。メーカー指定の設備を使う場合はメーカー系、予算を重視する場合は独立系のメンテナンス業者から探すことで、目的に沿った依頼先が見つかるでしょう。

メンテナンス業者によって対応できる地域や施工内容は異なるので、複数の業者から比較検討してみてください。