【一般廃棄物業者を徹底比較!】業者選びの基準とは?

【一般廃棄物業者を徹底比較!】業者選びの基準とは?

近年、廃棄物処理の問題は深刻さを増しており、それに対応した取り組みや法整備が進んでいます。2015年9月には国連サミットで「SDGs」が採択され、環境問題改善のための目標が掲げられました。その条項の中には、「廃棄物の発生防止、削減、リサイクルおよび再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」というものもあり、世界共通の認識の元、21世紀の社会が抱える問題の解消を2030年までに目指す取り組みです。 

ごみには一般生活の中から排出されるごみもあれば、企業など経済活動の中で生まれる廃棄物もあります。ごみは全てが同じように処理されるのではなく、厳格なルールに基づいて振り分けられているのです。今回は、「一般廃棄物」と「産業廃棄物」との違い、一般廃棄物業者の選び方をご紹介し、一般廃棄物業者を徹底比較していきます。

 

一般廃棄物と産業廃棄物の違い

日本の廃棄物処理法によると、廃棄物は「汚物または不要物であって固形状または液状のもの」と定義され、一般廃棄物と産業廃棄物とに分けられています。 

各廃棄物には、発生の仕方や処理責任の所在、監督の管轄、処理を行える業者などに違いがあります。以下ではそれぞれの規定の違いを見ていきましょう。

 

一般廃棄物とは?

まず、一般廃棄物とは「産業廃棄物に該当するもの以外の全て」と規定されています。別名「事業系一般廃棄物」と呼ばれ、紙くずや木くず、繊維くず、動物系固形不要物、動植物性残渣、動物のふん尿、動物の死体などが該当します。なお、動植物性残渣とは、魚の皮・肉・骨、卵から、貝がら、肉・乳類の加工不良品など、固形状の不要物を指します。 

また、例外として、燃え殻や廃プラスチック類、金属くずなどの一部が一般廃棄物として処理されることもあります。 

一般廃棄物の処理の責任は、市町村が担っており、一般廃棄物処理業者への事業許可や監督は市町村が行い、一般廃棄物処理施設の設置や譲渡などの許可・監督は都道府県が行っているのです。

さらに、一般廃棄物には特別管理一般廃棄物というものがあります。これらは危険物質に該当し、PCB使用部品や廃水銀、ごみ処理施設の集じん施設で生じたばいじん、ばいじん、燃え殻、汚泥、感染性一般廃棄物が該当します。ただし、汚泥は「ダイオキシン特措法の特定施設である廃棄物焼却炉から生じたもので、ダイオキシン類を3ng/gを超えて含有するもの」に限ります。 

これらは、特別管理一般産業廃棄物管理責任者を専任し、国家資格保持者の元で適切に処理が行われなければなりません。

 

産業廃棄物とは?

産業廃棄物とは、事業活動によって発生した廃棄物において、法で定められた20種類を指します。まず、あらゆる事業活動で生じる産業廃棄物は以下の12品目です。

・燃え殻
・汚泥
・廃油
・廃酸
・廃アルカリ
・廃プラスチック類
・ゴムくず
・金属くず
・ガラス・コンクリート・陶磁器くず
・鋼さい
・がれき類
・ばいじん

それに対して、排出する業種が特定のものに限られるものとして、紙くず、木くず、繊維くず、動物系固形不要物、動植物性残渣、動物のふん尿、動物の死体の7品目があります。該当しない業種からこれらの品目が生じた場合は、産業廃棄物としては取り扱われません。 

あとの1品目は、産業廃棄物を処分するために処理したもので、具体的には廃棄物処理施設などから出る汚泥のコンクリート固形物などを指します。

そして、上記以外に一般廃棄物と同様、特別管理産業廃棄物というものがあり、「爆発性、毒性、感染性その他の、人の健康または生活環境に係る被害が生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」と定義され、通常の廃棄物よりも厳しい規制と処理基準が定められているのです。

種類としては、揮発油類・灯油類・難燃性のタールピッチ類などを除く軽油類、廃酸・廃アルカリ・特別有害産業廃棄物である感染性産業廃棄物が該当します。 

さらに、特別産業廃棄物でありながら特定有害産業廃棄物に指定されている品目は以下の通りです。 

・廃PCBなどを含む廃油
・PCB汚染物
・廃水銀や廃水銀化合物とその処理物
・指定下水汚泥
・鉱さい
・廃石綿
・ダイオキシン類が基準値を超えて含まれる汚泥や廃油など 

これらは「特別管理産業廃棄物規制」に従い、国家資格を持った選任者がいる状況下で処理される必要があります。選任者は、選任要件に該当する人が、講習を受けることによりその資格を得ることができるのです。

 

一般廃棄物業者の選び方

ここでは、一般廃棄物業者を選ぶ際、基準となる2つのポイントをご紹介します。

 

許可業者かどうか

ごみの運搬や処分をすることができるのは、市町村から取得した「処分業許可」・「収集運搬許可」を持つ許可業者だけです。正確には「一般廃棄物収集運搬業許可」「一般廃棄物処理業許可」といいます。 

この制度はとても厳しく、免許を持っていないことを知らなかった場合であっても、処分業者も排出者も共に罰せられることになります。そのため、ごみの処分を依頼する時には、処理業者が許可を得ている業者なのかをあらかじめ調べておく必要があるでしょう。

 

正しい廃棄をしているか

やたら料金が安くないか、そもそも存在している会社なのかどうかを調べる必要があります。なぜならば、極端に安い業者は回収した廃棄物を指定されている運搬先を無視して「不法投棄」し、コストを浮かせている可能性があるからです。

また、住所などが不明確で、数人の従業員しか従えていない業者も偽の業者の可能性が高く、不法投棄を行っている恐れがあります。 

依頼する業者は、収集車の数が多く従業員も多い業者を選ぶようにしましょう。さらに、廃棄物処理の流れをしっかりと公開している業者であれば尚安心です。これらの情報の収集は、企業のホームページ、パンフレット、行政の窓口などで調べることができます。

 

一般廃棄物業者を徹底比較!

では最後に、一般廃棄物業を営む7つの会社を挙げて、その特徴や違いを比較しながらご紹介します。

 

<比較①>サティスファクトリー

サティスファクトリーは、東京を本社に、愛知・大阪・広島にも拠点を持つ会社で、それぞれの都道府県を対象にした廃棄物処理業やその他関連の業務を請け負っています。 

顧客に対し、企業が排出する廃棄物に関連する業務の運営と、顧客企業の環境問題解決、省資源および省エネルギー化の仕組みの提供を行っています。廃棄物に関する業務の運営については、顧客である企業や店舗などの排出事業者に代わり、廃棄物の「管理・調査・分析」を行い、コストや環境負荷の適性化を図っているのです。

その企業に合った廃棄物の処理解決法を適切に提供してくれるので、環境にも優しく、コスト面でも良いパフォーマンスを可能にしてくれるでしょう。

また、単なる廃棄物処理業の代行屋ではなく、環境問題と向き合い試行・改善を繰り返してきた、社会問題解決企業、環境問題解決企業として業務を請け負っています。

 

<比較②>ガイアドリーム

ガイアドリームは、小売業、外食業、食品製造業を中心として「廃棄物総合診断」や、「物流効率化支援」「自己処理支援」「リサイクル率アップ支援」などを行っている会社です。小売業・外食業などの分野では1万件以上の実績を持ちます。

たとえば、廃棄物総合判断業務では、事前の打合せに始まり、現場調査、報告書作成、報告会の開催まで廃棄物管理にかかるコストの削減だけではなく、法律上必要な改善提案も行うのでコンプライアンス対応も万全です。 

また、物流効率化支援業務では、事前の打合せに始まり、管理側・運用側両方にしっかりと導入指導・教育を行います。そして廃棄物の内、段ボールや金属類などの資源物として売却できるものについては、変動する資源物の相場を常にチェックしてより利益を生むような物流に導いているのです

違法投棄される心配があるために、自社で処分できるようにしたいというニーズもあります。そこでガイアドリームは、廃棄物処理業者ではなく、ごみをいかに「ごみでなくするか」に取り組む企業として、このような要望に対し全面的に支援するノウハウがあります。

 

<比較③>ケイミックス

ケイミックスは、広く建物や道路などのメインテナンス事業・飲食物販事業・不動産事業・介護事業などを行っている会社ですが、東京都を対象に一般廃棄物収集運搬業も担っています。東京都23区をはじめ、都内の複数の市でも収集運搬許可を取得しているため、安心して依頼できます。 

また、ハイブリット車の導入を積極的に行って排気ガスを低減したり、本社や支社のオフィスの電気をLED照明化にしたりと、環境へ配慮した取り組みを積極的に行っています。

 

<比較④>ジー・エス

ジー・エスは、東京都内を対象にオフィスや店舗から発生した、生ごみ・紙ごみ・木くずなどの一般廃棄物収集運搬業務を行っています。また、夜間収集も行っているため、閉店時間の遅い飲食店のごみ回収もスムーズに行ってもらえます。さらに、イベントや舞台のセットで生じたごみも一般廃棄物として回収可能です。 

オフィスなどで生じる個人情報の記載のある文書・紙類は、ジー・エス専用の段ボールで回収し、開封することなく焼却。そのため、情報が漏れることなく処分することができます。

そして、ジー・エス専用の、しばり口のある結びやすいごみ袋も提供していますので、煩わしいごみをまとめる作業も効率的に行えます。

 

<比較➄>増渕商店

増渕商店は、東京都内のほぼ全域を対象に一般廃棄物の収集・運搬・処理を行っており、一般廃棄物の内の事業系廃棄物を24時間・365日受け付けています。 

増渕商店の有する「三園リサイクルセンター」では、「一般廃棄物保管積替の許可」を取得しており、簡単な分別によってごみのリサイクルを進めています。また、脱臭設備や排水処理設備を完備しており、地域の人々や地域環境に配慮している他、監視カメラを設置することで常にしっかりとした管理に努めています。 

専用パッカー車には廃棄物の軽量器が搭載されており、収集した廃棄物の種類別のデータがタブレットで一元管理されています。 

増渕商店では法律に基づいた廃棄物処理を適正に行っています。環境教育にも着手しており、関連の講習会やセミナー、廃棄物管理に関するコンサルティングも実施しています。

 

<比較⑥>権田商事

権田商事は、東京都内を中心に事業系一般廃棄物の収集・運搬を行っています。事業所やオフィスから出る紙くず、飲食店などから生じる生ごみ、木くず、繊維くずなどを回収しており、365日無休で営業。各商業施設や公共施設で生まれる一般廃棄物の収集運搬を受け付けています。 

少数精鋭のスタッフながらも、短時間で作業を行えることを強みとしており、当日や前日の急な依頼にも柔軟に対応。廃棄物の量はデータ管理されているため、常に適正な料金で契約が行えて、昨対年比を見ることで廃棄物削減の実績も把握できます。 

また、ハードディスクの破壊処理も請け負っており、処分したハードディスクが中古市場に出回ることはありません。機密情報が漏洩することなく、安心して処分してもらえます。

 

<比較⑦>上松輸送

上松輸送は、埼玉県と東京都港区に拠点を持つ会社で、厨芥・塵芥・生ゴミ・紙くず・繊維類・公園ゴミ・廃家電といった一般廃棄物の収集・運搬業務を請け負っています。最大積載量2tの一般廃棄物回収車は、低公害CNG車またはハイブリット車といったエコカーを使用しており、地域環境にも配慮しています。

また、港区内商店街の廃棄物収集運搬業務、廃家電リサイクル事業、エコオフィスをはじめとした地域に対する環境維持事業などに取り組んでいます。 

さらに、上松輸送では国際標準化機構(ISO)で採択された「ISO14001」規格の認証を受けた社員たちが従事・運営しています。ISOとは、製品規格・品質管理システム・環境マネジメントシステムの規格の制定と普及を目的として組織された国際的な非営利法人です。ISO14001は、環境問題への意識を経営方針の中に取り入れ、環境への負荷やリスクを低減・予防するためのシステムを構築し、継続的に改善することを促すための規格です。 

上松輸送では、この環境マネジメントを導入・運用し、環境に配慮した経営を行っています。

 

まとめ

この記事では、一般廃棄物と特別管理一般廃棄物、産業廃棄物と特別管理産業廃棄物について、その違いと特徴、種類を見てきました。一般廃棄物業者を選ぶ際の重要なポイントは、許可取得業者か否か、正しい廃棄をしているか、という点です。

一口に一般廃棄物業者といっても、特色や取り組みは異なります。現代のごみと環境の問題に正しく取り組み、適切な一般廃棄物業者に業務を委託するようにしましょう。