【ビル・マンションオーナー向け】排水設備の保守業者7選を比較!

【ビル・マンションオーナー向け】排水設備の保守業者7選を比較!

建物を評価する基準の1つに、良好な管理体制が挙げられます。「良好な管理体制」とは具体的にどれほどの基準を指すのでしょうか。

例えば、マンション・ビルなどでは共用部分の清潔さや設備点検、防犯体制などが挙げられます。しかし、これらの要素は目に見える部分であるだけで、それ以外にも目に見えにくい部分の管理も重要視されています。

特に給排水設備の保守管理は、ビル・マンションの運営管理を行う上で必要不可欠となる作業の1つです。

しかし、実際にどういった作業を行えばいいか、どの保守業者へ依頼するかなど迷ったことがある方は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、ビル・マンションの排水設備を保守管理する方法や必要性に関して解説します。排水設備の保守管理業者に関する紹介も実施しているので、ビル・マンションの排水設備管理に悩んでいる方は、ぜひご参考ください。

 

ビル・マンションの排水設備

一般家庭の排水設備は、直接下水道に接続されている、あるいは浄化槽が設けられていることが多いでしょう。

排水管が下水道より高い位置にあり、排水量が比較的少ないといった理由から、一般家庭の排水設備は比較的シンプルな構造が採用されやすい傾向があります。

一方、ビル・マンションの排水設備は、汚水槽や排水槽などに一度集積されてから下水道に流す構造になっている場合がほとんどです。

一般家庭と比較してビル・マンションは排水量が多い関係上、下水道の詰まりや逆流を防止する目的で排水槽や汚水槽が設けられるようになっています。

また、地下に居住空間や駐車場などがあるビル・マンションであれば、下水道よりも低い位置から排水が生じることがあります。地下から排水される建物である場合、排水槽や汚水槽を経由することで地下でも水道が使用できる仕組みになっています。

蓄積された水は排水ポンプで汲み上げて下水道へ排出されますが、継続的に使用しているとポンプや水槽に汚れが蓄積し、故障を引き起こすリスクが高まります。

 

排水設備の保守について

排水設備は汚れの蓄積や経年変化によって故障・破損するリスクが高くなるので、定期的に清掃や保守管理を行うことで故障リスクを低減することが大事です。

排水設備の保守管理をどれくらいの頻度で行うか、どういった内容で行うべきかをご紹介します。

 

点検の頻度

厚生労働省が定める建築物衛生法(ビル管理法)では、6ヶ月以内に1回の割合で排水設備の清掃を実施するように規定されています。排水設備の機能を正常に保つことを目的として、排水に関する設備の補修、掃除および維持管理に努めることが設備管理を行う上では不可欠です。

面積が3,000平方メートル以上の施設(学校は8,000平方メートル以上)である場合、建築物環境衛生管理技術者が保守点検を行う時期や内容を決めなければなりません。

ビル管理法の規定に沿った内容であれば、保守業者の選び方や点検時期に関しては、建築物衛生管理技術者が決定できる項目です。

なお、排水設備の点検を怠った場合、ビル管理法に違反した建築物として罰則を受ける場合があります。排水設備の機能を維持する上で行うべきメンテナンス内容は、厚生労働大臣が定める「空気調和設備等の維持管理及び清掃等に係る技術上の基準」に記載されています。

 

保守内容

排水に関する設備の点検・保守を行う際には、外観・汚水槽および排水槽・排水管・排水ポンプなどの総合的なメンテナンスの実施が必要です。

おもな点検項目としては、各設備に蓄積した汚れや異物などの除去、および損傷や亀裂の補修などが挙げられます。

排水管の清掃を行う場合は高圧洗浄機やスネークワイヤー、ロッドなどの道具を用いるケースが多く、汚れの種類や場所などによって道具を使い分けることがほとんどです。

高圧洗浄機を用いた方法が最も一般的ですが、固着した細かい汚れにはスネークワイヤー、固まった油や木の根などにはロッドを用います。

排水槽や汚水槽、排水ポンプの点検清掃に関しては専門的な道具と知識が必要になるケースが多いため、排水設備の保守業者へ依頼することをおすすめします。

 

排水設備の保守を怠ると?

ビル・マンションの排水設備は重要性が高い設備の1つです。適切な保守管理を怠ると、さまざまなトラブルが生じるリスクがあり、場合によってはビル・マンションの水道設備が使用できなくなることもあります。

ここからは、排水設備のメンテナンス不足によって生じやすいトラブルをご紹介します。

 

つまりの原因になる

排水槽や排水管などの清掃が適切に行われていないと、水のつまりや逆流といったトラブルを引き起こしてしまいます。排水管に固着して水が流れづらくなったり、排水槽の底に蓄積したりするなど、汚れやトラブルもさまざまなです。油分や髪の毛といった汚れが詰まりやすい場所として、排水用の中継ますやトラップますなどが挙げられます。

油分や髪の毛などで排水用の管が塞がれている場合、水が流れ込むことで排水が施設内に逆流するリスクが高まってしまうのです。

こうしたトラブルを防ぐためには、油分や髪の毛、糸くずなどの汚れを極力流さないようにすることが重要です。

排水設備に問題が生じるとビル・マンションの水道設備が使用できなくなる要因になります。定期的に点検・清掃を実施し、排水設備の状態を維持する必要があります。

定期的な清掃を実施しても排水の詰まりが改善しない場合、保守業者へ早めに連絡しましょう。

 

悪臭の原因になる

排水設備は継続的に使用することで汚れが蓄積し、悪臭を発生させる原因になります。水槽に汚れが蓄積した状態のまま放置すると、排水管を経由してビル・マンションの屋内に悪臭が広がるかもしれません。

ビル・マンションに悪臭が広がった状態が続くと、買い手や入居者が付きづらくなったり、物件の評判に悪影響が生じたりするリスクが高まります。自身がオーナーである物件で排水による悪臭問題が発生した場合、できるだけ早い時期に対策を講じることが重要です。

汚れの蓄積が進んでいる場合、水槽内や排水管などに有毒物質が発生していたり、酸素濃度が低下していたりすることもあります。

実際に下水道から発生した硫化水素によって作業員が被害を受けた事例が存在し、定期的な清掃管理は必要不可欠です。

汚れで配水管が詰まっている場合は有毒ガスが建物内に逆流するリスクもあるため、ビル・マンションの安全性を確保するという観点でも欠かせないメンテナンスと言えるでしょう。

 

害虫発生の原因になる

排水設備は湿気が蓄積しやすく、衛生害虫が発生しやすいのが特徴です。排水管や排水ポンプなどが正しく機能していない場合、水が流れなくなることで羽虫も発生しやすい環境になります。

特に厨房は湿気や油分が蓄積しやすく、保守管理を適切に実施していないと害虫が増えてしまいます。しかし、汚れが蓄積しやすいグリストラップや側溝などの場所は定期的に清掃を行うことで、虫が発生、定着しづらい環境を構築できます。

グリストラップの清掃を行う際には、バスケットに蓄積した大きいゴミや表面に浮いた油、底に沈んだ汚泥などを定期的に取り除く必要があります。バスケット清掃は毎日、浮いた油の除去は週に1回、汚泥除去は月に1回程度の頻度で実施することがグリストラップを清潔に保つポイントです。

害虫が多く発生している状況では、保守管理業務やビル・マンションの居住性などに悪影響を及ぼしてしまいます。敷地内で虫が多くみられる場合、汚れや水などが蓄積している場所がないかを定期的に確認しましょう。

 

排水設備の保守業者7選を比較!

メンテナンス不足による水のつまりや周辺環境への悪影響を防ぐには、排水設備の保守業者へメンテナンスを依頼することが有効な方法です。

ここからは、排水設備の保守管理を専門としている保守業者を7社ピックアップしてご紹介します。

 

日本水処理工業

日本水処理工業は、飲料水や設備用水などの水質検査、排水設備の保守点検および洗浄などを実施している保守業者です。

排水ポンプの交換やフロートスイッチおよび電極の交換にも対応しており、排水設備管理における専門的な技術と実績を備えていることを強みとしています。

点検用のカメラによって排水管の汚れ方や破損状況を確認したり、高圧洗浄によって汚れを除去したりする作業を実施しています。

その他、マンション全体の排水管トラブルから小規模な排水詰まりまで幅広く対応しており、超高圧洗浄車やバキュームダンパー車といった設備が揃っていることも日本水処理工業の特徴です。

 

イー・エキップ

イー・エキップは、給排水設備や空調設備の管理などを含む建物総合管理を実施している保守業者です。排水設備の保守管理に関しては、内部設備点検や水槽の清掃などを総合的に実施しています。

その他、排水ポンプ交換や水位検知器の更新など、排水設備の状況に応じた施工が行えることが特徴です。同社では排水設備を適正な状態に保ち、ビル・マンションの衛生環境を良好な状態に維持することを目標として掲げています。

 

MISASA

MISASAは、建物の企画設計や増改築工事、設備工事などを手がけている保守業者です。給排水設備のリニューアル専門チームを持っており、事前調査から工事説明会、竣工後のアフターサービスまで総合的に実施しています。

建物設備の水回りトラブルを防ぎ、建物の資産価値維持を図ることを標ぼうしています。排水設備のメンテナンスに関しては、排水管改修・修繕、受水槽や高架水槽のメンテナンスなどを受け付けており、排水桝や汚水桝、雨水桝の取替えなど、排水設備に関するトラブルに幅広く対応できる保守業者です。

 

コスモワールド

コスモワールドは、給排水設備や空調設備等の保守管理を手がけている保守業者です。各設備に関する専門知識を持ったスタッフが在籍し、顧客と信頼性にも定評があります。

排水設備の保守管理に関しては、店舗やオフィス、宿泊施設や工場など幅広い施設に対応したサービスを提供。

排水設備を含む各分野に関するクリーニング技術を持っており、排水管やグリストラップ清掃、その他給排水設備の補修、清掃を総合的に実施している手広さが特徴です。

 

鳳開発

鳳開発は、商業施設やレストラン、マンションなどの排水設備の保守・点検を手がけている保守業者です。排水管清掃や排水槽の清掃・消毒などを総合的に手掛け、神奈川県を中心に豊富なメンテナンス実績を持ちます。

保守点検作業に関しては、排水槽・汚水槽の外観点検や清掃消毒、排水ポンプ点検といった作業を手がけており、排水管内の調査用カメラや前噴射型の高圧洗浄機など、さまざまな道具を使い分け、安定した業務品質を顧客へお届けしています。

 

サニット

サニットは、ビル・マンションの排水管清掃や貯水槽清掃、給排水設備の保守管理を手掛けている保守業者です。給排水設備に関する専門知識と保守・管理経験を持ったスタッフが作業を担当することで、確実な保守管理を実施しています。

おもなサービス内容としては、超高圧洗浄車による配管清掃、排水設備点検、排水管改修などが挙げられます。詰まった排水管の復旧、電子機器類の調整、老朽化した配管を改修するといった作業を1社で総合的に行えることが強みです。

 

FCサービス

FCサービスは、排水管清掃や浄化槽の新設、保守点検などを手がけている保守業者です。浄化槽の点検に関しては、排水ポンプや電気系統の整備、内部清掃および点検などに対応しています。

また、配管や電線を敷設する作業にも対応しており、排水設備のトラブルに幅広く対応できることがFCサービスの特徴です。なお、FCサービスの対応エリアは埼玉県・千葉県・他首都圏になっています。浄化槽の新設や改修、下水道管への切り替え工事まで幅広く行っているので、排水設備の点検や更新を検討する際に適している保守業者だと言えます。

 

まとめ

ビル・マンションの排水設備は大規模な設備であることが多く、トラブルを防ぐためには定期的な保守点検の実施が必要です。ただ、一口に「保守点検」といっても排水管や排水槽の清掃、ポンプ点検など、排水設備の保守点検項目は多岐にわたります。

排水設備の保守管理を専門業者に依頼する際には、実施できる点検内容やサービス対応エリアを比較して、依頼先を選んでみましょう。

ご自身のニーズに適した保守業者を活用することが、ビル・マンションの排水設備を良好な状態に維持する上で重要です。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。