グリスフィルター清掃は業者に依頼すべき?清掃業者7社を比較してご紹介!

飲食店の厨房は油や汚れが何かとつきやすく、困っている方も多いのではないでしょうか。厨房の中には色々な設備があるため、その全部を掃除するとなると一苦労です。
そしてその中でも特に見落されがちなのがグリスフィルターではないでしょうか。グリスフィルターは油分を防ぐ作用を備えており、換気ダクトを清潔な状態に保つ目的で用いられるフィルターです。
グリスフィルターは長期使用によって油分が蓄積してくるので、性能を維持するには定期的なクリーニングが必要になります。そこでこの記事では、グリスフィルター清掃を行う必要性と、依頼先としておすすめの清掃業者7社をご紹介します。
グリスフィルター清掃とは?
グリスフィルターは屋内の空気を清潔に保ち、換気ダクトや周辺家屋などに油分が付着するリスクを防ぐ作用を備えています。
冒頭でも触れたように、グリスフィルターは継続的に使用することで油分が蓄積し、フィルターが油分で埋まって換気効率が低下したり、油分を含んだ空気が外に放出されたりするなど、問題が生じるリスクが高くなります。
グリスフィルターの性能を維持するには、少なくとも月1回以上の頻度で清掃を行うことをおすすめします。
グリスフィルター清掃の必要性
油分が蓄積したグリスフィルターは手入れに時間が掛かることから、清掃やメンテナンスが疎かになりやすい場所の1つです。
しかし、グリスフィルターの清掃を行わないと換気性能に影響が生じたり、換気ダクトに油分が蓄積したりするなどの問題が生じるリスクがあります。
煙の吸い込みが悪くなる
グリスフィルターに油分や埃が詰まっていると換気効率が低下し、煙が外に排出されづらくなります。最近屋内が煙たい、煙が長く残るといったことが頻繁に発生する場合、汚れで換気効率が低下していることが考えられます。
煙が屋内に蓄積している環境下では、壁や床などが油分で汚れたり、衣服に油のにおいが付着したりするリスクが高いです。
また、排気口の場所によっては周辺家屋に油汚れが付着することも考えられるので、グリスフィルターに汚れが蓄積することはできる限り防ぐ必要があります。
グリスフィルターが油で詰まるような状況が続いていると、油分を好む害虫や細菌が発生してしまうリスクもあります。そのため、虫や細菌の発生を防ぐという意味でも、グリスフィルター清掃を定期的に行うことが不可欠なのです。
火災の危険性
グリスフィルターや換気ダクトに油分が蓄積している場合、熱気によって火災を引き起こすリスクがあります。換気効率が低下していると換気ダクト内に油分や埃が蓄積しやすく、ガスコンロやフライパンなどから火が発生した際に燃え移ることがあります。
汚れの状態によっては油の塊がガスコンロに向けて落下したり、換気ダクト内で固まった油が自然発火したりするなどの原因で火災が発生するかもしれません。
近年の換気ダクトには火災防止用のFD(防火ダンパー)が備えられていますが、油汚れが蓄積していると防火ダンパーが正しく作動しないことがあります。油汚れによる火災のリスクを防ぐには、グリスフィルター清掃を定期的に実施することが有効な対策です。
なお、換気ダクトの清掃には専用の道具が必要で、個人でダクト内の点検・清掃を実施することは困難です。換気ダクトのメンテナンスを行いたい場合、専門知識を持った清掃業者へ点検依頼を行いましょう。
グリスフィルター清掃は専門業者に依頼すべき?
グリスフィルターは換気効率の維持や火災リスクの低減などに役立ちます。
機器によっては汚れが原因で壊れてしまうものも少なくありません。なるべく買い替えや設備交換のリスクを減らし、長く経済的に使いつづけるという点でも、メンテナンスはなるべく行うべきです。
グリスフィルターの清掃を気軽に行いたい場合、清掃の専門業者への依頼がおすすめです。ここからはグリスフィルター清掃を専門業者へ依頼するおもなメリットに関して解説します。
自ら行うのは負担が大きい
グリスフィルター清掃を個人で行う場合、洗剤を用いたつけ置き洗いや、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを用いたこすり洗いなどの方法を用いることが一般的です。
軽度の油汚れであれば30分~1時間程度のつけ置きで除去できますが、定期的に行うことが難しい、負担が大きいと考えられる方も少なくないでしょう。
高圧洗浄機や業務用洗剤などを用いて清掃を行う方法もありますが、必要な機械や洗剤を新しく揃えるには一定の費用が掛かります。
また、食器や調理器具はもちろん、床や壁にも頑固な汚れがこびりつきやすいため、清掃の負担が大きいエリアでもあります。
日常的に使う場所ということもあり、中々掃除をする暇が取れなかったり、掃除が追いつかなかったりすることも珍しくありません。
その他にも、厨房は錆が多かったり足元が多かったりと、お金・タスク的なコストだけでなく、安全面でのリスクも抱えています。こうしたことからグリスフィルター清掃を実施することは、何かと負担が大きいでしょう。
プロに代行してもらえる
グリスフィルター清掃が困難だったり、換気ダクト内に汚れが蓄積していたりする場合は専門業者へ依頼することをおすすめします。専門業者へ依頼を行う際には所定の費用が掛かりますが、グリスフィルター清掃を外部委託することで掛かる負担を軽減できます。
専門業者は複数の薬品を配合して用いたり、高圧洗浄機で油分を除去したりするなどの方法で清掃を行うことが多いです。
特にこれまであまり清掃をしておらず、自社だけで清掃対応ができないような場合には必ず専門の業者を頼みましょう。実際に用いる方法や依頼料金などは事業者によって異なるので、依頼先を検討する際には自社の状況に応じて依頼先を選択する必要があります。
グリスフィルター清掃業者7社を比較!
清掃業者にグリスフィルター清掃を依頼する際には、予算や具体的なメンテナンス内容などに応じて最適な清掃業者を選び出すことが大事です。
ここからは依頼先の比較検討を行う基準として、おすすめできる清掃業者を7社ピックアップしてご紹介します。
サニクリーン
サニクリーンはクリーニング用品の販売や施設清掃などを行う大手清掃業者で、グリスフィルターのレンタルや清掃、換気ダクトの清掃といったサービスを総合的に実施していることが特徴です。
グリスフィルターのレンタルサービスは、汚れたグリスフィルターをサニクリーンのスタッフが定期的に回収し、新品へ交換するシステムになっています。
サニクリーンでレンタルできるのはバッフル型と独自の多層型フィルターの2種類であり、いずれも換気性能や油分の除去率といった点で優れた性能を持っていることが特徴です。
グリスフィルターの取り替えはサニクリーンによって定期的に行われるので、クライアントは清掃業務の負担を軽減できるメリットがあります。
クライアントが使用しているグリスフィルターや換気ダクトの清掃も依頼できるので、グリスフィルターのメンテナンスを手軽に行いたい場合にぴったりでしょう。
ダスキン
ダスキンは衛生管理や清掃などを総合的に行う大手清掃業者です。油汚れやダクト、グリスフィルターの汚れ除去などにも対応していることが特徴です。
グリスフィルターのレンタルサービスを利用することで、油除去率や通気性に優れた製品を継続的に利用できます。
ダスキンでレンタルできるフィルターはニッケル製とステンレス製の2種類です。いずれも優れた通気性を備えています。レンジフードやダクトの清掃サービスにも対応しているので、清掃業務に係る手間を軽減できるでしょう。
また、ダスキンでは細菌汚染をふき取って確認するサービスや洗浄度を測定するサービスなどもあります。安全性確認や消毒など、このご時世だからこそ気になる部分もしっかりとカバーしてくれるでしょう。
ワイ・エフ コーポレーション
ワイ・エフ コーポレーションは施設清掃に特化した清掃業者で、ダクトや換気ファン、グリスフィルターの清掃など幅広い業務に対応していることが特徴です。
依頼の受注から現場作業までを自社内で行うことで、高度な清掃技術を持った自社スタッフを育成するという目標を掲げています。
グリスフィルターの清掃に関しては、薬品と高圧洗浄機を用いて汚れを除去する方法が用いられています。
飲食店やホテル、病院など幅広い環境における清掃実績を持っているので、グリスフィルター清掃を気軽に依頼したい場合にワイ・エフ コーポレーションはおすすめできる清掃業者の1つです。
ワイ・エフ コーポレーションでは24時間体制での緊急時トラブルも受け付けています。夜間の清掃を頼みたい方、夜間にトラブルが起きてしまったときにはぜひ相談してみましょう。
フューチャーノット
フューチャーノットは住宅や飲食店の施工・修理・保全などを行う事業者です。グリスフィルター清掃や排水管清掃などに対応しており、厨房設備の清掃や補修などを総合的に実施していることが特徴です。
グリスフィルターの清掃を実施する際には、高圧洗浄機と業務用洗剤を用いて汚れを除去する方法が用いられています。
水道設備や電気系統の修理・保全などにも対応しているので、グリスフィルターを含む厨房設備のメンテナンスを行いたい場合に適しています。
実際に利用したお客様からも「急な対応もきちんとこなしてくれた」「細かな部分まで予算内で仕上げてくれた」など、細やかで丁寧な仕事ぶり、そして柔軟なサービスを提供していることが分かります。
ビルクリーンアシスト
ビルクリーンアシストは厨房設備のメンテナンスや清掃、空調機器の設備工事などを行う事業者です。グリスフィルターに関しては、ニッケル製フィルターのレンタルや他社フィルターの洗浄・交換作業に対応しています。
レンタル対象になっているニッケル製フィルターは油分の除去率が高く、定期的に回収、交換されるのでクライアントに負担が掛からないといったメリットがあります。
他社フィルターの洗浄・交換に関しては、一般的なバッフルフィルターと特殊なフィルターの双方に対応していることが特徴です。また、排気ダクトやグリストラップの清掃などにも対応しています。
ちなみにビルクリーンアシストでは高所を始めとした普段は掃除しにくい箇所も掃除してくれます。グリスフィルター以外に、一緒にダクトや天井の埋め込み式ガラリなどの清掃を頼みたい場合にはビルクリーンアシストに依頼すると良いでしょう。
BRワークス
BRワークスはビルメンテナンス、ハウスクリーニングを専門とする清掃業者です。一般住宅から商業施設まで幅広く対応しており、クリーニングスキルの高さを表す国際認定資格「IICRC」のライセンスを保有しています。
厨房清掃に関してはレンジフード・有圧換気扇・グリストラップ・グリスフィルターの清掃が基本メニューです。
設備の状態を維持しながら清掃、復元を行う「レストレーションクリーニング」を提供することをコンセプトとしており、多くのクライアントから定期的な依頼を受けています。
ホームページには清掃前・清掃後の実際の写真も掲載されていますが、まるで新品と言えるほど生き届いた清掃がされています。品質重視のクリーニングサービスを受けたい場合におすすめです。
アスワン
アスワンはグリスフィルターのレンタルを始め、フロアメンテナンスや清掃アイテムの販売など、さまざまなサービスを展開する事業者です。
グリスフィルターのレンタルに関しては、油分除去率が高い「セルテックフィルター」のレンタルと定期メンテナンスを実施しています。
フィルター掃除を行わずに高性能なグリスフィルターを利用できることが、定期メンテナンスサービスを利用するおもなメリットです。アスワンではグリスフィルター以外にも厨房やその他清掃サービス・設備環境サービスも提供しています。
まとめ
グリスフィルターは油汚れが蓄積しやすい部品であり、清掃を怠っていると換気効率の低下やダクト火災といった問題を引き起こすリスクがあります。
グリスフィルター清掃を手軽に行いたい場合、清掃業者へ依頼することがおすすめです。高性能フィルターへの交換や換気ダクト清掃など、専門知 識が必要になるので、お困りの方はぜひ専門の業者に依頼しましょう。
清掃業者を探している方は、この記事で紹介した業者参考に、ぜひ依頼先を比較検討してみてください。
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