自動販売機メーカー7社を徹底比較!販売手数料や付随サービスは?

自動販売機メーカー7社を徹底比較!販売手数料や付随サービスは?

オフィスやビルなど、各種施設のさまざまな場所に設置されている自動販売機。過ごしやすい場所にするためには欠かせない設備のひとつです。

とはいえ、実際に設置するとなるとどれだけの料金がかかるのか、相場が分からずに頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。

実は自動販売機にかかる費用は電気代程度でその他の料金はかかりません。また、メンテナンスや商品の補充、空き缶の回収までメーカーが対応するため、設置する側は場所の提供と電気代のみで自動販売機を導入できます。

この記事では、そんな自動販売機の概要や各メーカーのサービスをご紹介します。

 

自動販売機の設置について

自動販売機は各メーカーからリースで設置可能です。気になる費用面ですが、自動販売機は基本無料で、設置工事や電気工事なども各メーカー持ちが一般的です。

設置する側は場所を提供するだけで自動販売機を導入できます。リース料も保証金もかかりません。特殊な電源工事以外は、通常の電源工事であればその代金もメーカー持ちです。

また、ジュースの補充や自動販売機のメンテナンス、清掃や空き缶の回収までメーカー側が請け負ってくれるため手間も全くかかりません。

かかるのは維持費としての電気代くらいです。ただ、その電気代も自動販売機の大きさやホット・コールドの比率でも変わってきますが、平均1ヶ月で2,000円~3,000円程度で運用できてしまいます。

設置する場所は、学校・マンション・店頭・オフィス・駐車場など「人が大勢集まる場所」が好ましいとされています。空きスペースを有効活用できるだけでなく、販売手数料を受け取ることが可能です。

 

自動販売機の手数料について

自動販売機を設置することで販売手数料を得ることが可能です。販売手数料は、主に「販売手数料=売上×販売手数料率」で決まります。

販売手数料率はメーカーや設置場所で異なります。販売手数料率が低いと、売上が高くても手元に入ってくる手数料が少なくなるかもしれません。

自動販売機での売上を伸ばすには、売れる商品を中心に並べることはもちろんです。しかし、販売手数料率が高いメーカーの選択や売上が見込める場所に設置することが大切です。多くの本数をさばける場所であれば、値引き販売をしてもある程度の売上は確保できます。

そのため、1ヶ月の販売本数の予測を立てたうえで、電気代をひいて儲けが出る価格を設定するようにしましょう。

ちなみに、電気代は1ヶ月2,000円~3,000円程度といわれていますが、真夏や真冬で電気代が高くなる傾向がある他、自動販売機の省エネタイプの可否によっても値段は倍近く変わります。

古い自動販売機は非省エネタイプが多く、置き換えることで儲けが出たケースもあるようです。省エネ対応機の可否は自動販売機設置による儲けを増やすひとつの指標になるので、忘れずに確認しておきましょう。

また、大手メーカーであれば古い機体は使わず新しい個体を設置してくれる傾向にあります。低価格のメーカーを使う場合は電気代を含む維持費を計算に入れて、販売手数料を計算したうえで検討するとよいでしょう。

 

自動販売機メーカー社を徹底比較!

ここからは、大手自動販売機メーカー社における自動販売機の性能や付随サービスなどをご紹介します。

 

<比較①>コカ・コーラ

コカ・コーラの自動販売機は機種として「ピークシフト自販機」を導入しています。ピークシフト自販機とは、電力消費の多い7月から9月など夏場のピーク時間帯においても、冷却用の電力を停止しても24時間冷たい飲み物の提供を可能にした新型自動販売機です。

冬場においても性能を発揮し、最長14時間電力を停止できます。コカ・コーラ社では以前からピーク時間に使う電力を抑制するために、午前中に自動販売機を冷やし、ピーク時間に冷却を止めて電力消費を抑える「ピークカット機能」がありました。ピークシフト自販機はその機能を向上させたものです。

また、自動販売機には学習省エネ機能が搭載されています。学習省エネ機能とは、自動販売機に搭載されたコンピュータが、売れる時間とそうでない時間を記憶し学習することで消費電力を減らす機能です。

例えば朝の8時には10本程度売れ、9時頃は売れない場合、売れる時間の朝8時に合わせて必要な場所だけを冷やします。つまり、自動販売機全体を常に冷やすのではなく、必要な時間や場所だけ冷やすことができるのです。

その他、2011年に自動販売機の新デザインとして「3D VIS」を発表し、標準型として本格的に全国導入されています。

なお、コカ・コーラ社の自動販売機は現金のみならずSuicaやiD、楽天Edyなどがタッチ決済で使用できます。自動販売機ごとに対応する電子マネーが異なるため、貼ってあるステッカーを目印に利用可能なサービスを確認しましょう。

 

<比較②>サントリー

サントリーの自動販売機の機種は省エネルギー対策がいくつも施されています。2007年からは電力消費を大幅に減らせるヒートポンプ式自販機の設置を始めました。

ヒートポンプ式自販機とは、冷却庫で生まれた熱を加温庫室で活用するシステムを搭載した自動販売機のことです。

また、温かさや冷たさを逃がさないために、保温効率の高い真空断熱材を使用し、一度ためた熱や冷気を逃がさずにエネルギーを使います。商品の保温を効率化できるので省エネにも効果的です。

機能としては自動販売機全体を冷やすのではなく、売れそうな商品だけを冷やすことで電力消費を減らす局部冷却・加温システムを搭載しています。冷やす度合についても、コンピュータが売れ行きで判断してくれるのです。また、コカ・コーラ社にあったピークカット機能ですが、サントリーでも同様のものを搭載しています。

照明は自動点滅と調光を自動的に行います。明るさを検知するセンサーやタイマーが搭載。野外や屋内、営業時間や開・閉館時間などに合わせて管理できます。

なお、サントリーでは緊急時飲料提供ベンダーとしても自動販売機を提供しています。災害などの緊急時に、飲料を誰でも無料で取り出すことのできる自動販売機です。通常時は普通の自動販売機と変わりません。

企業が社内にこのような自動販売機設置することで、緊急時のための飲料の備蓄にも役立てられます。

 

<比較③>ダイドー

ダイドーの自動販売機は機種のラインアップが豊富です。標準・SmileSTAND・ユニバーサル・コラボレーション・災害救援などがあります。

SmileSTAND機種では購入ごとにポイントを貯めることができ、そのポイントは楽天ポイントやnanacoに交換できます。

また、コラボレーション機種では飲料の他にお菓子などの物販に変更可能です。見た目は普通の自販機ですが、チョコ菓子やスナック菓子などより良い状態で提供できるよう温度管理ができます。

災害救援機種は災害時に停電になった際、自販機内の商品を取り出せる自販機です。ライフラインが断たれてしまっても救援物資が届くまでの間、災害救援自販機が一時的に飲料を提供するインフラの役割を果たしてくれます。

機能としては、ルーレット・おしゃべり・電子マネー対応・エコなどがあります。ルーレット機能付きの自販機は見たことがある方も多いと思いますが、これは商品購入後に自動ルーレットが開始さて、4桁の数字がゾロ目に揃うともう1本無料でもらえる機能です。

おしゃべり機能は、購入時に挨拶をしたり歳時に対応したメッセージをおしゃべりしたりする機能です。標準語だけでなく各地の方言や外国語を搭載している他、オリジナルのフレーズを設定できます。

また、電子マネーが使えるので、カードやスマートフォンで決済可能です。サントリーで搭載されていたヒートポンプ機能ですが、ダイドーでも2007年から導入を開始しています。

自販機の寿命は約10年と言われていて、その原因のほとんどは冷却・加温ユニットの故障によるものです。

そのため、ダイドーでは長寿命化を念頭にするためユニットの整備や入れ替えを行い、年数の経過した機種にも最新機種に劣らない機能を付加して再生しています。この自販機を「フロンティアベンダー」と呼び、資源の有効活用を行っています。

 

<比較④>キリン

キリンの自動販売機は、Tappiness・災害救援・ピンクリボン・サッカー日本代用応援など機種が豊富です。

Tappiness機種はLINEをかざして接続することで、商品を購入するごとに1ドリンクポイントが付与されます。15ドリンクポイント貯まると好きな飲料を無料で交換できたり、LINEの友達にプレゼントも可能です。

また、身動きのできないような災害時に、無料で飲料を取り出す災害救援自販機も導入しています。

なお、ピンクリボン機種は乳がんの早期発見・早期診断・早期治療を啓発するピンクリボン活動にちなんでおり、売上の一部が日本乳がん協会に寄付されます。キリンがサッカー日本代表のオフィシャルパートナーということもあり、サッカー日本代用応援機種はキリンならではの自販機と言えるでしょう。

機能としては、他社でも搭載するヒートポンプ機能を標準機能として搭載する他、LED照明でより省エネを図っています。

 

<比較⑤>アサヒ飲料

アサヒ飲料の自動販売機は機種としてWiFi搭載・氷点下・ユニバーサルデザイン・災害対策用・アサヒ飲料の健康自販機などがあります。

WiFi搭載機種では飲料メーカー初となる自販機周辺を無料WiFiスポットとする「Free mobile」機能を搭載。飲料の提供に加え、情報発信基地としての機能を搭載することで、自販機設置先やお客様のニーズに応え、災害時の情報インフラとしての役割 を担うなど新しいモデルを構築しています。

また、氷点下自販機は炭酸飲料などを-5.0℃に冷やし、より冷たく美味しく飲めるよう工夫された自販機です。

2016年頃から、商品情報を英語で提供する「対話型自動販売機」を東京の浅草雷門付近に旅行客へのおもてなしとして導入しています。

機体の横に設置されたタブレットよって発話した内容がテキスト化され、会話ができるのが特徴です。この取り組みを通じて行動データを蓄積・分析でき、訪日旅行客のニーズを洗い出し、購買からファン化するまでの施策を発案することに役立てられています。

夏季の電力消費ピーク時に一定時間の冷却停止で電力消費を平準化するピークカット機能や、販売数量や商品温度を学習し電力消費を抑制する省エネ学習機能など、豊富な機能が魅力です。また、オゾン層を破壊しない代替フロンガス使用機種や、蛍光灯の明るさを50%カットする調光機能も搭載されています。

 

<比較⑥>伊藤園

伊藤園の自動販売機は機種として、キャッシュレス決済対応・ウェルネス・ピカチュウラッピング・ライフライン・ステントリム・茶殻配合シート・物品併売・ディスプレイ搭載・ユニバーサルデザインなどがあります。

訪日外国人観光客への利便性向上とキャッシュレス化を推進し、さまざまな交通系電子マネー決済が可能です。

また、缶・PET・紙パックの商品を併せて販売したり、飲料以外の商材を販売したりしています。

伊藤園も災害対応自動販売機に対応しており、ライフラインの状況に併せて支援物資として飲料提供が可能です。さらに、ドレスアップ用のステンレスを使用した自販機があったり、動画プロモーションが可能なディスプレイ搭載機があったりとユニークな機能が搭載されている機種も多くあります。

機能にはLED照明の採用・学習省エネ機能・24時間消灯機能・ヒートポンプ機能・照明の自動点滅機能・真空断熱材の使用・エコベンダー機能などがあります。

従来のヒートポンプ機能は庫内冷却で発生した熱を加熱に利用するものでしたが、伊藤園のヒートポンプ機能は外気からも熱を取り込み、加温に利用するというシステムです。この新ヒートポンプ機能があるおかげで、より良い自販機の熱効率を実現しています。

 

<比較⑦>ヤクルト

ヤクルトの自動販売機は、提携パートナーであるキリンビバレッジのソフト飲料もラインアップに加わっています。ひとつの自販機で缶・PET・紙パックを取り扱っていたり、ドライ飲料やチルド商品も販売したりしています。

機種として、ヤクルトでもピンクリボン活動啓発自販機やライフライン対応自販機を提供しているのが特徴です。他社と異なるのは、AED一体型自販機があることです。有事の際に活用できるように、自販機にAEDを搭載しています。

ヤクルトは飲料のなかでも乳酸菌飲料やヨーグルトなど、冷蔵が必要な商品を販売する企業です。そのため、配送でもヤクルト社員が冷蔵設備を備えた車両を使い、商品管理を徹底し、安全安心なサービスを提供しています。

まとめ

今回は自動販売機の概要やメーカーの特徴についてご紹介しました。自動販売機を設置する場合、どの程度の利益を上られるのかは重要なポイントです。販売手数料率は設置する場所にもよるので、可能であれば販売手数料率の高い場所で検討してみましょう。

また、機種によっては災害時の飲料備蓄にも役立てることができます。会社に設置する際には、災害救援用の機能を搭載した機種を選びましょう。

なお、今回ご紹介したメーカーは一例であり、他にもたくさんの自動販売機メーカーが存在します。

自動販売機は一度設置した後に他メーカーに切り替えるのには多くの手間がかかるため、自動販売機の導入を検討している場合は、必要なサービスや機能を搭載しているかどうかのリサーチを深めてみましょう。