【トナー&インクジェット 比較】ランニングコストや機能など、それぞれの特徴を比較してみた!

【トナー&インクジェット 比較】ランニングコストや機能など、それぞれの特徴を比較してみた!

プリンターには、大きく分けてレーザープリンターとインクジェットプリンターの2種類が存在します。レーザープリンターはトナーカートリッジを利用して印刷し、インクジェットプリンターはインクカートリッジを利用して印刷する特徴があります。それぞれ異なったメリット・デメリットがあるため、この記事ではそれぞれの特徴をまとめました。ランニングコストやコスト削減のポイントについても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。ただし、価格はメーカーや製品によって異なります。当記事で取り扱う数値は、あくまでも目安としてお考えください。

トナーとインクジェットのランニングコストを比較してみた

まず、一般的なプリンターにおけるランニングコストを印刷・導入費用・インクの単価・電気代の視点から比較してみました。

項目トナーインクジェット
印刷費用安い高い
導入費用(リース)かからないかからない
インクの単価高い安い
電気代高い安い

印刷費用(1枚あたり)

製品によって異なりますが、1枚あたりの印刷単価はトナーの方が安くなる傾向にあります。

トナーの場合は1枚当たり約4円、インクジェットの場合は1枚当たり約12円が目安です。

導入費用(リースの場合に差があるか)

トナーのレーザープリンターとインクジェットプリンターをリースする場合、導入費用に差はあるのでしょうか。リースの場合、一般的には本体代・設置代に加えて、設定費用・運搬費用などすべてを合算したトータル費用で月々のリース料金が決定されます。そのため、契約するリース会社によって差異はありますが、基本的には導入費用という位置付けの料金は発生しないケースがほとんどです。

ただし、月々のリース料金には違いがあるので整理しておきましょう。リースの料金は、レーザープリンターやインクジェットプリンターなどの「商品価格」に、ユーザーがリース会社へ支払う利息を含めた「リース料率」を加算して算出されるのが基本です。当然ながら契約する商品の種類やリース会社によって商品価格やリース料率は変動します。また、全体的な傾向としてインクジェットプリンターに比べて、レーザープリンターは高価な商品が多くあります。そのため、月々のリース料金はレーザープリンターの方が高額になるケースが多いと認識しておきましょう。

インクの単価

1つのトナーで、5,000枚から20,000枚程度の印刷が可能です。価格は純正で4,900円からとなっています。一方、インクカートリッジの場合は、100枚から600枚程度の印刷ができ、価格は純正で1,000円からです。

電気代

レーザープリンターはインクジェットプリンターと比較すると電力がかかる傾向にあり、およそ400w〜1500w前後です。一方、インクジェットプリンターの場合は10w~40w前後となっています。節約するには一度にまとめて印刷したり、スリープモードを活用したりして対処できます。

使用頻度によっては、レーザープリンターではなくインクジェットプリンターの利用も検討してみると良いでしょう。

トナーとインクジェットの特徴を比較してみた

次に、トナーとインクジェットの特徴を、印刷の速度・解析度・リサイクルインクの有無・インクの種類・交換頻度の視点から比較してみました。

項目トナーインクジェット
印刷速度速い遅い
解像度低い高い
リサイクルインク
インクの種類トナーインク染料インク・顔料インク
インクの交換頻度少ない多い

印刷速度

印刷速度をインクジェットと比較した場合、トナーの方が優秀です。高速なもので20枚/分といった性能をアピールしているオフィス向け製品もあり、多くのオフィスではトナーが採用されています。ちなみに、こうした機器の多くは印刷速度が速ければ速いほど高価格になる傾向があります。また、印刷の種別によっても印刷速度は変わるので覚えておきましょう。例えば、モノクロコピーはカラーコピーよりも1〜1.5秒速く印刷が完了します。

解像度

解像度とは印刷のきめ細かさを表す数値です。読み取りや書き込みにかかる速度を総じて、解析度と呼ばれます。読み込みが早いほど、あるいはドラムなどへの書き込みが早いほど、解析度が高いと表現できます。この解像度は、トナーによる印刷よりもインクジェットの方が優秀です。写真や年賀状の印刷など、スピードよりも画像の解析度を求める傾向にある家庭用には、インクジェットのプリンターが多く存在します。

リサイクルインクの有無と価格

トナーにもインクジェットにもリサイクルインクは有ります。リサイクルインクとは、使用済みのカートリッジを回収した後、洗浄・修理を行い、部品を点検・交換した後でインクの補充を行ってから組み立て・再利用した製品です。価格は新品の製品と比較すると、低価格で購入が可能です。また、再生品のため地球に優しい製品として話題にもなっています。さらに、リサイクルインクの中には高品質リサイクル品と呼ばれるものもあり、不良品も少ない商品です。以前よりも全体的に不良品率が下がっているため、コストパフォーマンスを求めるならリサイクルインクの利用がおすすめです。ただし、プリンターが故障した際の無償サポートを受けられないケースもあるため、注意しましょう。

インクの種類

プリンターのカタログを見ていると、顔料インク搭載や染料インク搭載といった表示を見かける場合があります。これらのほとんどはインクジェットのプリンターです。顔料インクは、紙に浸透せずに着色するタイプのインクです。そのため、色のにじみは少なく、耐光性・耐熱性・耐水性に優れていて、使用できる紙の種類も豊富です。しかし、目詰まりしやすい、値段が高く鮮やかさは染料に劣るなどのデメリットも存在します。

染料インクは紙に浸透させて着色します。顔料よりも安く、発色がきれいでグラデーションも鮮やかなのが特徴です。しかし、水に弱くにじみやすく、色あせやすく紙が乾くまでに時間もかかるといったデメリットもあります。手に付くと落ちにくいのも難点と言えるでしょう。

一方、レーザープリンターにはトナーインクが用いられ、非常に小さく透明な樹脂に色材として黒鉛や顔料を付着させたものを紙に転写して着色しています。

インクの交換頻度

インクの交換頻度はトナーが少なく、インクジェットが多いという特徴があります。インクの交換に関しては、時期を知らせるメッセージが出た際に交換すれば問題ありません。メッセージ表示後も数枚印刷できますが、印字がずれてしまう可能性があります。また、交換後にインクをヘッドになじませる作業が発生するため、余計にインクを使うことになります。無駄を防ぐためにも、早めの交換がおすすめです。

そして、交換するインクには期限が設定されているので認識しておきましょう。トナーの場合、どの製品も開封後1年の使用を呼びかけているものが多く、トナーとドラムが分離している分離式の場合は、トナー交換3回に付き1回、ドラムも交換する必要があります。両方とも交換した場合、印刷可能枚数が約2,500枚になるので注意しましょう。インクジェットの場合も、開封後6ヶ月の使用を呼びかけている製品が多く、未開封でも2年以内の使用が推奨されています。

トナーとインクジェットのインクを比較してみた

次に、印刷する際のインクに焦点を当て、着色素材・色の再現性・向いている印刷方法・対応用紙の種類・仕上がりの観点から比較してみました。

項目トナーインクジェット
着色素材少ない多い
色の再現性低い高い
向いている印刷方法資料など写真・年賀状など
対応用紙の種類幅広い適用が可能専用紙が推奨される
仕上がりにじみにくく耐水性も高い乾くのに時間がかかる

着色素材

トナーは、黒鉛や顔料を付着させた樹脂を用いています。色は一般的に黒・マゼンタ・シアン・イエローの4色です。樹脂を静電気の力で感光体に定着させて紙に転写し、最後にトナーを定着させるために熱を加えます。印刷後の紙が少し温かいのは、この工程による影響です。

一方、インクジェットの場合は、顔料・染料を用いた液体を用いて印刷します。紙に直接インクを噴射し、熱や圧力をかけて定着させることが特徴です。色は一般的に黒・マゼンタ・シアン・イエローの4色ですが、写真印刷品質にこだわっている製品ではブルーやレッドなどが入り、最大8色まで対応している場合もあります。

色の再現性

トナーと比較すると、インクジェットの方が色の再現性が高いとされています。先ほど触れたように、インクジェットの場合は直接紙にインクを付ける特徴から、色を重ね合わせやすく発色性に優れているためです。

向いている印刷方法(写真、図面など)

トナーは大量印刷に向いている特徴から会議に使う資料など、書類を多く使う場合に向いています。一方、インクは色の再現性の高さを活かした写真や年賀状の印刷に適しています。

対応用紙の種類

トナーは専用紙以外でも印刷可能で、コピー用紙・PPC用紙・普通紙・再生紙など、幅広い適用が可能です。一方、インクは普通紙に印刷するとにじんでしまう場合もあります。色の再現性の高さというメリットを活かすには、専用紙の利用を検討してみましょう。

仕上がり(速乾性、にじみ、など)

トナーはにじみにくく耐水性もあり、退色スピードも遅いため長持ちします。さらに、印刷スピードも早いため、大量印刷に最適です。一方、インクジェットの場合は乾くのに時間がかかることを考慮しなくてはなりません。また、にじみやすく退色が早い特徴にも配慮が必要です。枚数の多さよりも1枚1枚のクオリティを重視する場合はインクジェットがおすすめです。

ランニングコストを削減する方法

ここまでは、トナーとインクジェットの違いを比較しました。

ここからは、実際にプリンターを利用した際のランニングコストを削減する方法について紹介します。

サイクルインクを積極的に使う

リサイクルインクの大容量のカートリッジを利用して、1度の交換で多くの枚数を印刷できるように工夫してみましょう。リサイクルによる品質の差は素人が見ても分からないほどであり、純正インクの大きなデメリットである費用を抑制できます。またメーカーによっては、充実した保証を受けることも可能です。ただし、残量表示がされない場合もあるほか、トラブルに遭遇した際にはメーカーの無償修理の対象から外れてしまう可能性もあるため注意しましょう。

リースやレンタルを利用する

プリンターを購入するとそれなりの初期費用が発生するため、多くの企業がリースやレンタルでプリンターを利用しています。リースとは、ユーザーが選んだコピー機・複合機をメーカーや販売会社などからリース会社が購入し、リース会社とユーザーでリース契約をする方法です。レンタルに比べると長期間の契約が可能で、契約期間中に商品代金や、そのほか費用の合計をユーザーが支払うように毎月リース代が設定されます。

一方、レンタルとはレンタル会社の所有・在庫しているコピー機・複合機から、ユーザーが選択して利用します。リースに比べると短期間の契約であるケースが多く、レンタルしている期間分の料金が発生する仕組みです。どちらも毎月、本体の支払い代金が発生しますが、少ない費用で導入できることが大きなメリットです。

さらに、資産ではないので減価償却や固定資産税などの支払い事務処理が発生せず、保守契約を受けられることもポイントです。しかし、所有権はリース会社にあり、こちらの都合で得ることはできません。加えて、途中解約ができないなどのデメリットも存在します。契約期間や内容などをしっかり確認しておくように心がけましょう

月間印刷枚数に合った機械を選ぶ

印刷枚数にマッチする機材を選定すればコスト削減が可能です。プリンターは月間印刷枚数によって機材のスペックが異なり、機能に応じて料金も変動します。例えば、月に500枚しか印刷しないのに、5,000枚印刷に対応したコピー機を利用していては、明らかにオーバースペックです。

また、ビジネスでの利用の場合、カラーコピーの必要性も検討しなければなりません。そういったケースでは、インクジェットプリンターよりもレーザープリンターを導入した方が最終的なコストとしてはお得になるケースもあります。釣り合わない性能や使わない機能のあるコピー機を購入・レンタルしないよう、利用状況やおおよその月間印刷枚数を把握するようにしましょう。

まとめ

プリンターには、大量印刷が得意なトナーと、色鮮やかな印刷が得意なインクジェットの2種類が存在します。レーザープリンターはトナーカートリッジを利用したプリンターで、1枚当たりの費用がインクジェットよりも安く、書類を扱うオフィス向けとされています。写真などの再現性はインクジェットに劣りますが、印刷速度も早いのが特徴です。一方、インクジェットプリンターはインクカートリッジを利用したプリンターです。色の再現性が高いため、写真や年賀状などの印刷にプリンターを利用する家庭向けとされています。印刷スピードはトナーに劣りますが、必要とする電力がレーザープリンターよりも少なく、場所を取らない小さな製品が多いのも特徴です。ランニングコストを削減するには、リサイクルインクの活用やリース・レンタルによる導入、利用頻度に合った機械を選ぶなどの方法が考えられます。実際にプリンターを購入する際には、ぜひこの記事で取り扱った内容を参考にしてみてください。