廃油回収業者10社を比較!回収サービスを利用するメリットとは?

廃油回収業者10社を比較!回収サービスを利用するメリットとは?

揚げ物のために使われる油は一定期間で交換する必要があり、お店から出る廃油はその捨て方や保管場所に困っている方もいるのではないでしょうか。そうしたお悩みを抱えるお店のために、廃油を定期的に回収し、飼料などにリサイクルする廃油回収業者が存在します。

この記事では、こうした廃油回収業者を利用するメリットや、具体的な業者10社の比較をご紹介していきます。

廃油の処理をどうしたらよいか分からず、困っている企業の担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

 

廃油回収サービスを利用するメリット

廃油回収サービスを利用する主なメリットは、「定期的に回収してもらえる」「つまりの原因排除」「行政報告をサポートしてくれるサービスがある」の3つです。

それぞれのメリットをより詳しく解説していきます。

 

定期的に回収してもらえる

定期的に回収することで、廃油保管のストレスを抑えることができ、店舗ごと、企業単位で廃棄をしなくてもよくなります。また、容器の許容量を気にして、回収を依頼する手間も、廃油が溜まり過ぎる心配もありません。

さらに、調理場や油の保管場所まで実際に来て回収をしてくれるため、運ぶ手間も省けます。回収する容器のペール缶やドラム缶、タンクなどを、油の出る量に応じて無償でレンタルさせてくれる業者も多くあります。

このように、手間を省き、本来の業務に集中して取り組むためにも定期回収は大きなメリットと言えるでしょう。

 

つまりの原因排除

廃油をそのまま流してしまうと、排水管のつまりの原因となります。排水管がつまると、掃除の業者を呼ぶことになり、さらにコストがかかるばかりか、その際に食器の洗い物などの作業がストップしてしまうので、営業活動にも支障をきたす恐れがあります。

また、そのまま廃油を流すことで、河川への環境汚染につながります。環境汚染は、深刻な社会問題であるうえ、企業モラルが問われかねません。

 

行政報告をサポートしてくれるサービス

マニフェストなどの行政報告に関連したサポートを提供してくれる、というメリットもあります。マニフェスト制度とは、行政が産業廃棄物の処理の流れを確認する仕組みです。

マニフェストに産業廃棄物の種類や数量などを記載し、業者に廃棄物と一緒に渡すことで、不正な不法投棄などを未然に防ぐという狙いがあります。

このように、廃棄物処理法や食品リサイクル法など、企業に行政報告が求められるケースは多々あります。もし企業側に廃棄物処理の知識がなくても、廃油回収業者で働いている廃棄物コンサルタントが、これらの作業を代行・サポートしてくれる場合があります。

 

廃油回収業者10社を徹底比較!

主に廃油回収業者は生産工場を持つ会社がほとんどです。遠心分離機やさまざまな装置を駆使することで、廃油をバイオディーゼル燃料に変換したり、飼料にしたり、ペットフード、タイヤやペンキ塗料の元となる油に変えてリサイクルしています。

ここからは、そんな廃油回収業者10社の特徴や廃油回収の仕組み、回収後リサイクル製品、その他の回収の可否について、比較を行っていきます。

 

浜田化学

事業系の廃棄物全般の処理やリサイクル事業を行っている浜田化学株式会社は、産業廃棄物の3R(リユース、リデュース、リサイクル)を実現するために、クライアントが望む環境配慮について、最適なシステムを構築しています。

40年以上に渡り廃食油リサイクルを行っているため、エキスパートとしてノウハウを持っていることも強みと言えるでしょう。

廃油を回収した後は工場で適切な処理をし、飼料用添加油脂・工業油脂・バイオディーゼル燃料・塗料用・堆肥原料などの資源に変換していきます。中でも、オリジナルのリサイクル商品として、素肌に優しい薬用ハンドソープを製造しています。

廃油以外に回収しているものとして、食品残渣の生油や油かすの他、紙くずや生ゴミといった一般廃棄物やプラスチック類、金属くずといった産業廃棄物が挙げられます。

 

サティスファクトリー

株式会社サティスファクトリーは、環境の課題を解決していく、社会問題解決企業です。

廃棄物処理におけるさまざまな業務を、クライアントのニーズに合わせてコーディネートしてくれます。

また、食品関連事業者に向けて再利用率の向上を図るために、食品廃棄物発生の抑制や食品廃棄物の中から再資源化できるものを肥料・飼料化する、廃棄できるものは脱水・乾燥を行い減量するといったことを行っています。

多種多様な産業廃棄物の処理に対応しているのも特徴です。

例えば、飲食店や小売店などの生ゴミ、飲料容器、紙くずなどの一般的な廃棄物や血液の付着した注射針・手袋などの感染性産業廃棄物、蛍光灯などの処理困難物、燃え殻や汚泥、廃アルカリなどのその他産業廃棄物も回収を行っています。

 

吉川油脂

株式会社吉川油脂は、廃食用油の回収とリサイクル及び販売を行っている会社です。

吉川油脂は、油脂業界で初めての食品リサイクル法の登録再生利用事業者で、「油を1滴も捨てない」という考えのもと、より高品質なリサイクルに取り組んでいます。

食品工場やコンビニ、飲食店などから排出される、揚げ油やサラダ油、固形油脂などの使用済み食用油を回収し、工場で高精度に精製して、リサイクル原料の再生油に交換。

この再生油は、飼料用油脂、塗料や石鹸の元となる工業用油脂、ボイラーの燃料となる代替燃料、バイオディーゼル燃料などの製品に生まれ変わります。

再生油のメリットは、エコである、食品由来のため安心して使用できる、低価格で利用できる、安定供給が可能といったことが挙げられます。

また、廃油を回収する際のペール缶やドラム缶、タンク等は無償レンタルも可能です。

 

あぐりーんTOKYO

東京バイオマス地域福祉事業所のあぐりーんTOKYOは、協同労働という新しい働き方を目指している事業所です。

作業内容として、捨てられる食用油を再生して、地球環境に優しい地産地消のエネルギーを作り出す仕事を行っています。

この事業所では、飲食店などの業者から出る油を無料回収ではなく、お金を払って回収しているという特徴があり、エコロジーへの意識を高く持っています。

また、回収した食用油を化学反応させて、軽油代替燃料であるバイオディーゼル燃料を精製しています。バイオディーゼルは、燃焼時には二酸化炭素が排出されますが、天ぷら油の原料となる菜種などの植物が光合成をすることで二酸化炭素を吸収してくれます。

その前工程を踏まえると、地球上に二酸化炭素を増加させないクリーンな燃料であると言えるでしょう。ディーゼルエンジンを搭載したトラックや重機、船舶、発電機、またボイラーなどで利用できます。

 

丸新

有限会社丸新は、全国で使われている油脂を貴重な資源と考え、その廃油を回収して再資源化することで地球環境保護を図っている会社です。

レストランや食堂といった飲食店、食品工場、学校給食の使用済み食用油を回収し、廃食油を高い技術で再処理し、高品質なリサイクル品に再生しています。

主なリサイクル品としては、独自のプランクトン飼料用の脂肪酸製品や畜産用飼料、堆肥の原料、タイヤ・石鹸・洗剤の元となる脂肪酸、インキ・撥水剤・接着剤の元となる工業用油などが挙げられます。

また、丸新では使い終わった油を溜めておける、ドラム缶やタンクなどの貸し出しを行っているうえ、廃油以外に一般及び産業廃棄物の収集と運搬も行っています。

 

北海道クリーン・システム

北海道クリーン・システム株式会社は、JR北海道が100%出資している、JR北海道グループの会社です。

ビルメンテナンスを総合的に行っており、清掃業務から設備管理・環境衛生管理、警備・防災業務、リサイクル・廃棄物処理まで幅広いサービスを展開しています。

そのうち、リサイクル業務の一環として、不要な廃食油やエンジンオイルなどを現場まで訪れて回収するサービスがあります。

回収した廃油は環境に優しい燃料です。廃油ボイラーの燃料としてリサイクルされるので、二酸化炭素の排出量を抑えられます。

また、廃油の回収以外にも、資源ゴミや発泡スチロールやパソコンといった産業廃棄物の回収、機密書類などの処理、PCB廃棄物の収集運搬なども行っています。

 

植田油脂

創業65年の植田油脂株式会社は、大阪と広島を拠点として「安全・安心・信頼」をモットーに、「自然との結びつき」「人との結びつき」を図り豊かな地域社会の向上を目指している会社です。

主に廃食用油と食品残さのリサイクルを行っており、近隣のコンビニや飲食レストラン、ショッピングモール、ファストフード、テーマパークなど広域で回収作業を行っています。

回収した廃油は、工場で処理を行い脂肪酸に変わり、石鹸・塗料・タイヤなどの原料や鶏や豚などの家畜のエサとして再利用されます。

つまり、廃食用油が循環資源として私たちの暮らしに役立つものに生まれ変わるということであり、リサイクルループを成り立たせていると言えるでしょう。

 

ハルオ

ハルオ株式会社は創業から60年、なにわのあぶら屋の愛称で親しまれている会社であり、大阪府全域を中心に廃油の定期回収を行っています。

廃油の定期回収の他に、お客様から連絡をもらった後、廃油の回収をする不定期回収も行っています。廃油は出るもの、一定量溜まるタイミングがいつか分からないという業者や、賞味期限が切れた新油があって処理方法が分からないという業者の方におすすめです。

こうして集められた廃油は、リサイクルできる油脂とできない油脂に分けられ、リサイクル可能な油脂は、石鹸やインキ・塗料、合成ゴム、飼料、燃料などに再生リサイクルされます。

中でも石鹸は、会社独自で年末の記念品用の干支石鹸や飾り石鹸などの手作り石鹸に生まれ変わります。

 

九州北清

九州北清株式会社は、災害ごみや処理が難しいとされる廃棄物、地域特有の廃棄物などの処理を行っている企業です。「環境保護を通して社会に貢献する」をスローガンにしており、廃棄物を減量し、資源として再生利用しています。

中でも廃油リサイクル事業は、整備工場などから不要になった廃油を回収し、自社の焼却炉の燃料として使用しています。廃油以外に廃タイヤや不要パーツ、廃エレメントなども回収しており、適正にリサイクル処理をしています。

また、その他の業務として地下タンク清掃や油水分離槽の汚泥回収も請け負っています。

 

廃油リサイクル

福岡県にある西部環境マネジメント株式会社が運営している廃油リサイクルサービスは、河川や下水などに捨てられている廃食油を、資源としてリサイクルしたい、という環境への意識から生まれたものです。

リサイクルされる廃油は、福岡県、佐賀県、大分県、熊本県を中心に回収され、常温で固まるラード・ショートニングなども回収しています。回収費用は無料で、排出量によっては買い取りも可能です。

また、回収する際に使用する18Lポリ容器の無料貸し出しや、200Lオープンドラムの無料設置を行っています。回収した廃油は飼料や燃料などにリサイクルしています。

 

まとめ

廃油回収業者に定期回収を依頼したり、行政報告サポートをしたりしてもらうことで、廃油処理に手間をかけることなくメイン業務に集中できます。また、排水溝がつまるなどのことを事前に防ぐことでリスクを低減し、環境に優しいという側面もあります。

ご紹介したいずれの廃油回収業者も環境意識が高く、廃油を飼料や堆肥、タイヤの原料などさまざまな製品に生まれ変わらせてくれます。

廃油はご紹介した回収業者に依頼し、資源循環を促すことでコストも環境への負荷も両方下げていくようにしましょう。